トンネル事故とケミカルアンカー

高速道路で不幸な事故が起きた。事故内容はトンネル工事の一部なのだが、同じケミカルアンカーを普段から使う建築業界としても対岸の火事ではない。昭和50年代私たちが建築に携わった頃から便利な後施工建材として高価ではあるが重用されてきた。

現在は当時と違い、様々な改良が加えられたり性能も向上していると考えられるが、当時は上向きの使用は出来なかったように記憶している、施工上もコンクリートの水分(乾燥状態:硬化状態)等に注意を払いながら施工していたように思う。その後一般化して思いつきや無理な注文に答える魔法の道具のように、簡易で安易にケミカルアンカーが使われだした。天井からケミカルアンカーで大型部材を吊っている事例などを見たこともありますし、他にも建築分野で様々な使い方をされていると思います。

ケミカルアンカーを始め無理を聞いてくれる便利な道具は、十分な検討・配慮のもとで使用すべきと改めて感じました。

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